私の感情

元うつ病の浪費家が、ミニマリストを目指す物語。思考や感情がメイン。

感情日記11 〜なりたかった職業なのに〜

私は薬剤師だ。

正確に言うと、薬剤師としての職業をメインとしてるわけではない。薬学に関わる仕事をしていて、アルバイトで薬剤師もしている。元々薬剤師として働いていたので、臨床現場に関わっていないと色々忘れてしまうのが怖くてバイトもしている。

 

薬剤師というと、凄いね!とか、お金に困らないね!とか、色々良い面を周りから言われる事が多い。

 でも私は、この資格があるからこその不自由さがとてもしんどい。今とてもしんどい。

こんなことを言うと、じゃあ薬剤師にならなかったら良かったんじゃない?って思われるかもしれないが、私は小学生の頃から薬剤師になるのが夢だった。
なりたかった。そして、実際なってみると、その仕事は自分に向いてなかった。
これは結構自分に絶望感を与えてしまった。なりたかった職業になれたのに、それが向いてないというのは結構ショックだ。なんなら、まだ受け入れられていない。


さらに苦しめたのが、自分では向いてないと思ってるのに、周りからは向いていると言われることだった。
確かに、自分で言うのはなんだが、患者さんからは好かれる事が多い。あと細かいところも気がつく。まぁそれだけで薬剤師という仕事は向いてると言われるかもしれない。

 

じゃあ向いてるじゃん!って感じかもしれないし、それで何度も私は薬剤師に向いていると言い聞かせた。でも私自身、薬剤師としての自分が嫌だ。本当に嫌になる。

 

これは医療に関わる職業全般だが、ミスが命に関わるっていうのは、かなり精神的に堪える。
だからこその給料だと思うし、そんな事理解してこの職業に就いた。そんなの勿論わかってる。
でも、わかってるっていうのと、実際そう思って毎日働くのは違う。それが思ってるより精神的な負担になるって知ったのは、働いてからだ。

 

人間だから勿論ミスする。そう、ミスしたくてしてるわけじゃない。毎日ミスしないように細心の注意を払ってる。でもどーしてもミスしてしまう事がやはりある。自分でも信じられない。ミスっていっても、普通の会社だったら、えっそれくらい?っていう小さなミスだ。

でも医療の世界では、小さなミスはとんでもなく大きなミスだったりする。

本当に精神が削られる。

そして、ミスしないように毎日気をつけてるのに、自分の気づかないところで自分がミスしてることを知ると、自分が信じられなくなる。

全て間違ってると思って確認せよ。と教えられるため、他人も信用してない。
その上自分も信じられなくなると、何も信じられなくなってしまい、全て間違ってるんじゃないかという不安がずーっとつきまとうようになった。休みの日も、何か仕事でミスしている電話がくるのでは?とか、昨日何かミスしてないかな・・・とか、仕事のことばかり考えてしまい、休みなのにずっと緊張状態にあるような感じになってしまった。

なので、薬剤師をしてる頃の私はほぼずっと体調を崩していたと思う。(笑)
ストレスが体に出やすい。

 

こんなに不安ばかりの自分は、なんせ自身が無かった。自分が合っていたのに、他の人にこうだよと言われて、それを信じてしまって結果間違ったこともある。

自信はありすぎてもダメだが、勿論無さ過ぎてもだめだ。

薬剤師もそうだが、関わることの多い医師も看護師もプライドが高い。資格を持っている人はみんなそうなのかな?
勿論プライドが高くない人もいる。まぁでもプライドがかなり高い人が多い。私もプライドが高いと思う。

だからこそ、そうゆう自信がある人に何かを言われて、自分が間違っているのか?と思うことに傷ついてきた。そう傷つけられることが嫌だった。勿論傷つけようとして言ってきてる人はいないと思うが。

というか、プライドが高かったり、自信がないと、このような医療に関わる仕事はやっていけないと思う。看護師さんは本当に怖い。でもそれくらいじゃないとやっていけない。

私はその域までいけなかった。もしかしたら、今後そうなれるかもしれないが、今の私には無理だった。

今、アルバイトをしているのは、まだ諦めきれないからなのかもしれない。薬剤師には向いていないということを認めれてないのかもしれない。

 

また、薬剤師という資格が無いと、自分は何の魅力も無いのではとも思う。資格があるから仕事が出来ているのであって、ただ一人の社会人としてだったら、普通の会社員として雇ってくれないのではないか。資格以外に私の長所ってあるの?と考えるようになり、私を薬剤師としてでは無く、一人の社会人としての能力を見てほしいと思うようになった。

 

だけど、今している仕事が向いているのかと言われれば、それはわからない。向いていないことも多い。

 

本当に自分に合っている仕事とは何だろう?その答えを死ぬまで見つけれないかもしれない。

 

 

ではまた。