私の感情

元うつ病の浪費家が、ミニマリストを目指す物語。思考や感情がメイン。

読書感想1 ~きいろいゾウ~

私は本を読むのが好きだが、苦手だ。

なぜなら、本の世界に入り込んでしまってしまい、現実に戻ってこれなくなるからだ。
なので、読む前は相当な覚悟がいる。だから、読みたい本は色々あるのに、なかなか読み始めれない。

あと、普通に読むのに時間がかかる。普通に読むの遅い(笑)

なので本好きな癖に、全然読まないから、本当に?って感じになる。残念無念って感じ。

 

個人的に、この夏は本を読もう!と意気込んで、色々買った。

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西加奈子さん多め(笑)

 

色んな本を読むというよりかは、1つの本が良い!と思ったら、その本の作家さんの本を一通り買ってしまう。作家さんが好きになってしまう。

というわけで、「サラバ!」を読んで、一気に西加奈子さんのファンになってしまったためである。

 

というわけで、西加奈子さんの「きいろいゾウ」を読みました。コロナワクチン2回目接種後の身体が動けない時にだいぶお世話になりました。

きいろいゾウ」は有名な本なので、今更感があるが、、、というか買った本全て有名な本ばかりだなぁ。有名な本=面白いに決まっている!のだ。

 

前置きが長くなったが、読書感想。

私はこの本に出会えて良かった。
感情や自然の表現の仕方が、面白くて、でも繊細でとても好き。名前も面白い。
きいろいゾウ」という絵本のストーリーが各章の冒頭に書かれてて、その「きいろいゾウ」の絵本のストーリーも物語の中で重要になってきたりする。そうゆう書き方が面白いな~と思った。

これは夫婦の愛の物語だが、私は恋愛小説というものが苦手だ。なんかこしょばくなるのだ。でもこの本は恋愛小説とかでは無いとは思うのだけど、「夫婦の愛の物語」だけ聞くと私の苦手な分野になるが、この本は読めた。正直すごく愛溢れている本なんだけど、良い感じにくだけていて、とても読みやすい。

そう、凄く読みやすいのだ!

ツマとムコさんの夫婦の物語だが、その二人の周りに出てくる人達全員がとても魅力的だ。全員が魅力的って凄いと思う。そして、その二人の周りにいる夫婦の物語もとても素敵だ。色んな夫婦が出てくるが、結果的に皆愛し合っていて、とてもほっこりする。

そう、ほっこりする本だ。

でも、後半ムコさんが東京に行くくだりは、本当に苦しくなる。なんか色んな角度で辛くて、現実でも元気が無くて旦那に心配されるくらいだった。「もう!毎回そんな感じになるんやったら、本読むの向いてない!やめろよ!」と言われるが、まぁ読むよね。

そして、この本は「月」がとてもキーワードだ。月の満ち欠けが大事になってくる。普段「月」の形など気にしたことが無い私だが、この本のおかげで、私も月の満ち欠けを気にしてみようかなと思えた。

 

この本の中で好きな言葉、文章は沢山あるが、いくつかピックアップしたいと思う。

「彼は言いました。あなたの夫は、言いました。私は妻を愛している。と。そんな美しい言葉が、当たり前で、あふれていて、そしてかけねのない言葉がこの世にあることを、僕は忘れていたような気がします。それは、水道の水のように、蛇口をひねったらいくらでも出てくる言葉で、そして夏の日の陽炎のように、ぼんやりと頼りないものです。でもそれは、僕らが堂々とこの世界にいられる、日が暮れたら眠り、そして起き続けるための、とても大きな感情だったのだろうと思います。」

なんか、詩的すぎるよねこれ?尊い・・・。表現が尊すぎる。こんな風に思ったことが無い。愛しているという感情をこんな風に表現出来ることが、もうなんか羨ましすぎて、うわ~~~って思ってしまい、この文章読んだ後、数分フリーズしてた。

ていうか、感想の言語力無さすぎて悲しい・・・。

 

「外は阿呆のように明るくて、馬鹿みたいに青い空が、まぬけな顔でそこいら中を青に染めている。庭の草や木はその青に負けまいと、自慢の緑の体を大きく伸ばして、少しでも太陽に近づきたい、そして風のリズムに乗り遅れまいとして、ちょっと緊張している。」

めっちゃかわいい表現~!って思った。私の語彙力が無くて、自分の感情がうまく表現出来なくて悔しい。こんな感じで自然を表現してる文章が沢山ある。詩を読んでるんだっけ?って思う感じもある。擬音とかも沢山出てきて、

 

物語も面白いが、言葉の言い回しも面白いので、一気に読めちゃう。本当に読みやすい。

 

この夏どれくらい本がよめるかな~~

 

 

ではまた。