私の感情

元うつ病の浪費家が、ミニマリストを目指す物語。思考や感情がメイン。

ミニマリストへの道1 〜浪費家な私〜

私は物心ついた時から浪費家だった。

子どもの頃、私の家は月々にいくら貰うというお小遣いせいだったが、お小遣いを貰い始めた時くらいから浪費家だったと思う。

なぜそう思うかというと、月々のおこづかいを毎回ちゃーんと使い切ってたからだ。貯金というものが出来たことがない。お年玉を貰っても全てちゃんと使い切っていた。

バイトを始めてもそうだ。もちろん、今までより使えるお金は格段に増えた。それと伴い欲しい物もどんどん増えていって留まることを知らない。欲しいものが増えれば、バイトを増やしてお金を増やせばいいという考え方だった。お金が無いから我慢するという考えは無かった。

 

そして、社会人になってからはもう大変だ。最初のことは実家暮らしだったので、もちろん家にお金は毎月入れていたが、でもほとんどが自分の為に使えた。今でも何に使っていたかは覚えていないが、本当に全て使い切っていた。母にも心配されるくらいだった。

そしてやばいなと思ったのが、お金を持っていると「不安」だと思うことだ。

お金を使うことに「安心」を覚えた。通帳の残高にお金があると、やばい、使わないと!と思ってしまうのだ。

まぁ物欲も凄かったので、ずっと何か欲しい物があって、それを買わないと気が済まないというのもあった。
元々、「欲しい物に対して」我慢が出来なかった。親に甘やかされて生きてきたので、欲しい物は大体買ってくれた。それが原因だったのか、欲しい物があると、「我慢」という選択肢は無く、「買う」という選択肢しか頭に無かった。

買い物でストレスを発散するタイプだった。多分、普段色んな事に対して我慢をしている。だからなのか、買い物で我慢せず好きなものを買って、そのストレスを発散していたのだろう。

 

しかし、一人暮らしをし始めて、そうはいかなくなった。そりゃそう。
欲しい物を我慢しないといけなくなった。そうなると、買い物以外でストレスの発散方法がわからない私は病んだ。もう、わかりやすく病んだ。まぁ他にも病んだ理由はあるのだが(この話はまた別で書こうと思う)、でもまだ今よりはマシだ。一人身だから、お金がピンチでも自分だけの問題だ。あと、その時の仕事はまぁまぁの給料をもらっていたので、自由に使えるお金もあるのはあった。

 

今現在、結婚したらそうはいかない。それプラス転職して給料がガクンと下がったのもある(結婚したからといって、普通に正社員です。勤務時間が減ったとかでも無い)。家を買ったのでローンの支払い、2人分の生活費、引っ越し代や家具の購入、今後結婚式等をするための貯金等・・・。まぁ、金が要る。

本当にみんなどうやってんの?ってくらいお金が必要だし、常にお金が無い。

 

そこで、本格的に「欲しい物を我慢しないと・・・」と思った。気づくの遅い(笑)遅すぎる(笑)

しかし、それ以外でのストレス発散方法が無い私は、ただただ欲しい物を我慢するだけで、ストレスが溜まる一方で、イライラしてばかりだった。

悩んでいたが、解決する方法がわからず、モヤモヤする日々がかなり続いた。

 

そんな中、西加奈子さんの「サラバ!」を読んだ。もちろん、ミニマリストとは全く関係なく、元々その本は買っていて、「そろそろ読まないとな~」と思ってなんとなく読んだ。

そこで、ある言葉が出てくる。
「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

 

この言葉は、「サラバ!」ではとても重要になってくる言葉で、とても有名だ。
この言葉は、今の自分にわかりやすく響いた。

 

「自分の信じるものがわかっていないので、自分が本当に欲しいものがわからず、色んなものを買って自分を満足させているのかもしれない。」

そう思った。なぜかそこに繋がった。

「そうか、自分が本当に欲しいもの、大切にしたい物を知っていかないと」という気持ちになり、ミニマリストを目指そう!そう思ったのだ。

 

それを旦那に告げると、「じゃあ、お金は全て俺が管理するわ。欲しいものがあったら、買う前に俺に全部言って。買っていいか一緒に考えよう」となった。

「えぇ~・・・、そこまでする?しんどいんだが・・・。」と思ったが、旦那も私の浪費ぶりを身近で長年見てきたため、そこまでしないと本当に変われないと思ったのだろう。そして、今後一緒に暮らしていくなかで、私がこのままだと将来がかなり不安だったみたい。(笑)

こんな歳になって、自分のお金を管理されるのはとても屈辱だが・・・。(笑)
仕方ない。身の丈にあった生活をできない自分のせいである。

 

そして、私は「本当に欲しいものしか買わない」のと「いらない・使っていないものは捨てる」ことを意識して、日々過ごしている。

旦那の目的は、私が節度を守ってお金を使えるようになることで、最終的にお金をきちんと貯めて、将来安心して暮らせることだと思う。

もちろん、私もそうなればいいと思っている。

しかし、私の一番の目的は、そのことを通して、「自分が大切にしているもの」を見つけること。そして、「今に感謝する」ということだ。

 

ではまた。