私の感情

元うつ病の浪費家が、ミニマリストを目指す物語。思考や感情がメイン。

うつ病になった話1 ~きっかけ~

それはある夏の暑い日だった。
私はマンションのモデルルームを見に行った帰り、昼食を食べるためカフェに向かっていた。そこで突然、頭がクラクラするような、うまく歩けないような感覚に襲われた。

家に帰って熱を測ると38℃あったため熱中症かと思い、体を冷やしてベットに横になる。しかし、動悸が激しくなり、呼吸の仕方がわからなくなり、ふわふわして体に力が入らない感じになり、これ本当に熱中症か?と思い始める。
夜になっても全然熱は下がらず、食欲も無く、あまり眠れず次の日になる。

 

次の日、まだ熱はある。今日は仕事が夏休みで良かった。近くの内科に行った。
症状を説明すると、血液検査と脈が正常であるかの測定をすることに。
結果は2日後わかるとのこと。早く原因がわかってほしい。
明日仕事だから、もし治っていなかったらどうしようという不安に駆られる。

夕方、友達が来てくれて、チーズリゾットを作ってくれた。気持ちはとても嬉しかったし、誰かがいるという安心感はあったが、せっかく作ってくれたから食べなきゃ!という思いに駆られて、友達が帰った後はよりしんどくなってしまう。

 

次の日、仕事。
体はまだしんどいまま。微熱もある。動悸がずっとしていて心臓が口からでるのでは?というような感じ。なんとか職場につくが、午前中はたまに座ったりして休みながら仕事をする。午後はしんどいままだが少し慣れてきて、これは大丈夫なのでは?治ったのかも?と思う。が、家に帰ると動悸や息苦しさで立てなくなる。

 

次の日、仕事を休む。
休んでしまった罪悪感と、絶対明日からは休めないという焦りに駆られる。
朝一で血液検査結果を聞きに行った。何も異常ないため、どうすることも出来ないと言われる。自律神経失調してるのかもね?ゆっくり休んだら?と言われる。

絶望だった。この数日休んだけど全然体調が良くならない。どうしていいのかわからず、家に帰って泣いた。でも家に居てもしんどいだけで、少し遠いが総合診療内科を見つけて行った。診察の時に症状を伝えたが、苦しくて先生の前で泣いてしまった。

薬を出してもらい、説明を受けると、それはうつ病の薬だった。え??と思った。うつ病なの?いやいや、体がしんどいだけだし。先生の前で泣いてしまったからそう思われただけだ。と思った。
しかし、薬だけが頼りだった。この数日全然改善しない体の不調に対して、唯一、これを飲んだら良くなるのかもという希望を感じることが出来た。

しかし、薬を飲んで約1時間後くらい、吐き気とふらつきで動けなくなる。副作用か。本当に死ぬかと思った。これでもうこの薬は飲まない!と決める。そして、この薬が効かないということは、やはりうつ病では無いのではと思う。正常だから、私には毒だったのだと。

しかし、うつ病では無いという判断は自分では出来ない。だから、そう判断してもらう為に、うつ病を脳波で診断するという所を見つけて、そこを予約する。脳波だから、問診よりも正確だろう。それで判断がつけば納得できるはずだと思う。

 

次の日、また仕事を休む。罪悪感でいっぱいだった。
脳波の検査に行く。結果を伝えられる時とても緊張した。そして、医師から「うつ病の波形と全く同じです」と言われた瞬間号泣してしまった。
この涙には色んな意味がある。いつ治るのか不安。うつ病は再発が多いとよく聞く。1度なったら、私はこの「うつ病」というものと一生付き合っていなければならないのか。仕事は?。お金がかかる不安。
そして、少しの安心。これで原因がわかったのだという安心。そして、やっと休む理由が出来たという安心。安堵の涙でもあった。

落ち着いてから、治療についての説明があった。ここでは薬による治療を勧めていない。その為、自費になるがTMS治療という電気治療で治していくこと。それ+カウンセリングと診療も定期的に行うとのこと。

正直、一旦家に持ち帰って考えてみるべきだったと思う。うつ病になると頭が全然働かない。なので、重要な決定をするべきではなかった。しかし、その時は一刻も早く治したかった。それだけだった。すぐに、治療をうけることを承諾した。正直お金はかなりかかってしまった・・・。しかし、今となってはそれで良かったと思っている。TMS治療とカウンセリングはオススメする。

その日、職場に電話し、うつ病と診断され、しばらく休みたいと伝えた。本当に申し訳無かった。
そして、その夜同棲中の彼氏にその事を伝え、荷物をまとめ、実家に帰った。

 

以上が、うつ病と診断されるまでの話である。正直2年前の出来事なので、うろ覚えである。細かいところは違うかもいしれないが、だいたいこんな感じ。

これでも簡単に書いている。これだけ見ると、そんなにしんどそうでは無いかもしれないが、この数日はとてつもなく長い時間に感じた。
そして体調が崩れたのは、ほんのきっかけでしか無い。またいつか書こうと思うが、うつ病と診断される1年前から、体調を崩して→治っての繰り返しだった。

今はすでに改善していて、治療もしていないし、仕事も普通に行っているため、自分の悲惨エピソードを話して慰められたいというわけでは決してない。
しかし、これからこのブログを綴っていく上で、どうしても私がうつ病だったこと。というよりもそのような経験をしていて、そのことについて私はどう感じたのかということは大事になってくると思ったため、記載させてもらった。

多分、私はうつ病の中でも軽い方だと思う。なぜなら、2週間ほど仕事を休んだだけで、その後は治療をしながらだが普通に仕事に行っていたし、今でも、本当にうつ病だったのか?と疑うレベルだ。
なので、うつ病とはこうゆうものだとは決して思わないでほしい。それだけはお願い。

 

ではまた。